友達と一緒に学ぶということ

5年理科の「植物の発芽と成長」の学習では、写真のようにインゲンマメの発芽と水や温度、空気との関係を調べます。水の有り無しの比較実験のために洗面所に来たAさん、シャーレに水を入れたのですが、自動の蛇口のため水がたくさん入ってしましました。「水どれくらいだっけ」と周りの子供たちに声をかけると、Bさんは慎重に水を入れ始め、それを見たAさんはシャーレの水を捨て始めました。

Aさんはたくさんの水が入って初めて「水の量はどれくらいなんだろう」と疑問をもち、周りの子供に投げかけました。Bさんはその声を聞き、たくさん入れちゃだめだなと慎重に水を入れたのだと思います。それを見ていたAさんも入れすぎちゃだめだと気付き、水を捨てたのだと思います。もしかすると、Bさん以外にも水の量に気を付けた子供がいたかもしれません。

このような何気ないやり取りの中にも、学校で学ぶ意義がみえてきます。疑問に思ったことを声に出したり、友達の様子を見て考えたりできるAさんはすばらしいし、友達の声を自分に生かせるBさんもすばらしいと思います。このような個性をもった子供たちが一緒に学ぶから学びは充実するのだと思います。

6月からまたこのような学びがたくさん展開されると思うと楽しみです。